2016年7月13日水曜日

景気悪化時に有効な投資指標はPBR!?

 

■ 普段は脇役だけど・・・

株式投資の大原則は、株価は業績に連動することです。
そういった点で、投資指標の王様は、株価が収益に対して割安か示すPERです。

一方で、株価が企業資産に対して割安か示すPBRは、注目度が低いです。
PBRが1を下回れば、もし企業が解散すれば、株主は株価以上の資産を手に入れることができます。

しかし、現実には、企業が解散するのは倒産の時ぐらいなので、PBRは普段は重要視されません。


■ PERの最大の弱点は!?

投資指標の王様PERですが、一方で大きな弱点があります。
それは、リーマンショックのような景気悪化時です。

景気悪化時には、ほとんどの銘柄の業績が一斉に悪化します。
もちろん、株価自体も下がるのですが、それ以上に業績が悪化するので、PERは高くなります。
また、赤字に陥る銘柄もでますが、そういった銘柄はPERが測定できません。

通常、高PERであれば、株価は収益面から割高と言われます。
しかし、リーマンショックで株価が暴落している時は、誰がどう見ても、株式の絶好の仕込み時です。
それにもかかわらず、PERだけ見たら、このようなチャンスを逃してしまいます。


■ 景気悪化時にはPBRに注目せよ!

一方で、景気悪化時に活躍するのがPBRです。
PBRは、企業の収益に関係しない指標なので、業績悪化に関係なく、株価の割安さを測れます。

自動車や素材など、景気と業績が密接に連動する銘柄は、PERでは株価水準をつかみにくいです。
PBRによる割安さは、株価への連動という点ではPERに劣りますが、業績悪化時には注目すべき存在だと思います。


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