SBI債は、定期預金より高金利が期待できる社債です。
今回は、第38回SBI債が、平成31年2月20日(水)12時より、約7か月ぶりに販売されます。
日銀のマイナス金利の影響などで、銀行預金の金利は低迷ですが、そんななかでも、SBI債は、高金利で発行されるので大人気です。
販売のニュースが流れるたびに、ネット上では、ちょっとしたお祭り騒ぎになります。
今回は、こんなSBI債について、販売情報、メリットやデメリット(危険度)などについて、分析してみました。
■ SBI債とは?
SBI債は、ネット証券最大手を傘下に持つ、SBIホールディングスが発行する個人向け社債です。
過去は金利2%で販売が長く続きましたが、最近は低下傾向です。
★ これまでの発行履歴
・第37回SBI債【金利0.48%・償還期間2年・2018/7/9販売】
・第36回SBI債【金利0.50%・償還期間2年・2017/3/17販売】
・第35回SBI債【金利0.47%・償還期間2年・2016/11/30販売】
・第34回SBI債【金利0.7%・償還期間2年・2016/5/25販売】
・第33回SBI債【金利1.42%・償還期間1年・2016/1/13販売】
・第32回SBI債【金利1.43%・償還期間1年・2015/4/13販売】
・第31回SBI債【金利1.43%・償還期間1年・2015/2/16販売】
・第30回SBI債【金利1.52%・償還期間1年・2014/12/24販売】
■ SBI債の発行条件などは?
今回のSBI債の発行条件は、次のとおりです。
金利0.50%ですが、それでも高金利なので、人気は殺到しそうです。
★ 発行条件
・償還期間:約2年
・金利条件:0.43%
・発行総額:200億円
・申込単位:10万円
・募集期間:平成31年2月20日12時~3月4日14時まで
・格付け:BBB(R&I)
・販売会社:SBI証券
★ 申し込み方法
申し込みをするには、SBI証券への口座開設が必要です。
販売方法は、SBI証券のネットからの先着順です。
抽選で販売された時期がありましたが、最近は先着順となっています。
先着順だと途中で売り切れてしまう可能性が高いです。
申し込みを考えている方は、販売開始後、すぐに申し込みした方が確実に購入できると思います。
★ SBIホールディングスとは?
SBIホールディングスは、ネット証券最大手を傘下に持つ金融グループです。
僕も、SBI証券をメイン口座で利用させていただいています。
ネット証券事業は順調ですが、そのほかにもベンチャー企業投資を実施するなど、リスクをとった事業も実施しています。
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■ SBI債のメリットとは?
SBI債は魅力的な社債ですが、主なメリットは、次の3点となります。
【その1】円建てで高金利であること!
金利は、社債の魅力度を測るときに、もっとも分かりやすい指標です。
SBI債の金利は、低下傾向にあるとはいっても、今回も0.43%もあるので、定期預金と比べたら、かなりの高金利です。
マイナス金利で運用先が減るなかで、円建で金利を得ることができる、魅力的な社債の1つだと思います。
銀行定期預金 金利(大口2年)
・みずほ銀行 0.01%
・ジャパンネット銀行 0.02%
・オリックス銀行 0.20%
・住信SBIネット銀行 0.02%
・SBJ銀行 0.20%
【その2】 申込単位が少額のこと
通常の個人向け社債は、申し込みが100万円単位です。
SBI債は、10万円単位と、少額で申し込みができます。
僕のような小口投資家には、気軽に申し込みできると、リスク分散もしやすく、大変ありがたいです。
最近は、電力会社などの個人向け社債も、10万円単位で申し込みできるものも増えてきています。
個人の資産運用の裾野が広がりそうで嬉しい傾向です。
【その3】 償還期間が短いこと
社債の償還期間の長さについては、長短それぞれにメリット・デメリットがあります。
僕は、どちらかと言えば、短い方が好みです。
理由は、償還期間が短い方が、リスクを抑えられると思うからです。
まず、倒産リスクは、期間が短い方が予想しやすいです。
加えて、今の日本はデフレが続いていますが、将来は分かりません。
将来インフレになれば、今の金利にあわせて発行されている社債は、インフレ率に応じて、価値が減少するリスクがあります。
償還期間が長い社債のメリットは、通常、その期間に応じて、金利が上乗せされることです。
でも、今の低金利の世の中では、金利の上乗せ分が、リスクの増加分に応じてないと思います。
総合的にみて、僕は、償還期間が短い社債の方を評価しています。
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■ SBI債のデメリット(危険度)とは?
金利の高い社債だと、心配になってくるのが、倒産リスクです。
財務、業績、自己勘定投資の3つの視点から、SBIホールディングスの倒産リスクについて、分析してみました。
★ 財務面は金融会社としては一般的だ!
SBIホールディングスは、自己資本比率8.8%です。
事業会社の場合は、平均が約3割と言われるので、それと比べたら低いですが、金融会社としては、一般的な水準だと思います。
・野村ホールディングス:自己資本比率6.2%
・大和証券グループ本社:自己資本比率6.2%
・松井証券:自己資本比率12.5%
★ 業績面からは好調だ!
業績は、ここ数年は増収増益が続くなど、高水準の利益額を確保しています。
アベノミクスによる株式市場の活況が追い風と思われます。
ただ、典型的な景気敏感株の1つでもあり、リーマンショック時には大幅減益になるなど、景気悪化時の業績は期待できません。
★ 自己勘定投資は懸念材料だ!
SBIホールディングスは、未上場企業への投資であるプライベートエクイティなど、自己勘定投資に積極的に取り組んでいます。
また、バイオ・医療分野には力を入れており、子会社のなかには、有望な新薬候補(パイプライン)を保有しているものもあるようです。
一方で、自己資本4727億円に対し、プライベートエクイティの投資額は、2188億円と多いです。
投資信託による資産運用6280億円を含めると、自己資本以上の金額の運用になります。
★ SBI債は資産の一部として投資したい!
SBI証券の自己勘定取引は、飛躍的に業績を押し上げる期待はあります。
ただ、株式市場を取り巻く環境が、好調な時は良いですが、もしも、リーマンショックのような事態が起こると、懸念材料になります。
たしかに、SBI債の償還期間である2年以内に、SBIホールディングスが倒産することは考えにくいと思います。
ただ、世の中、なにが起こるか分からないものです
SBI債のような個人向け社債を買う時は、資産の一部に留めるべきだと思います。
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僕は、銘柄選びの参考にしています。
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はじめまして
返信削除SBI債をぐぐりましたところ、こちらに到着いたしました。
すばらしい情報量で、次から次へと読ませていただいたのですが、私には株投資の基礎がなく、、もしよかったら、どのようにすれば基礎を構築できるのか勉強方法を教えていただけないでしょうか?
ちなみに私は恥ずかしながら、保険あがりのCFP保持者で、株以外の知識はある程度持っていると思っています。
株は何度も購入しようかと思ったのですが、買い時の決心がつかず、結局第一生命が株式会社になる際にいただいた株しか所有しておりません。
株にはいろいろ特徴がありますよね。株主構成や発行済数や優待などなど。
きびなご様おすすめのクリエイト・レストランツ・ホールディングスをとても魅力的に感じていますが、今の日本の株は全体的に高めですよね。きっと。安くなるということは、経済が悪くなるということだと思いますが、全体的に安くなったときに、そのときまでに勉強しておかないと、買えないのはないのではと思っています。もしよかったら、どのように勉強したらいいか教えていただけますか?今のところ、余裕資金50万円以下で株を購入できたらと思っています。短期売買はたぶん能力がないので、10年以上の長期保有で考えています。その場合、配当や優待をいただければうれしいですが、基本倒産リスクが低く資産として使わない貯金代わりのようなインフレ対応できる資産として保有できればと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
SBI債、、0.xまで金利が下がりましたか、、随分下がりましたね。と驚きました。
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