2018年4月18日水曜日

子どもの投資教育に感じる違和感。金融リテラシーの向上に本当につながるの?

 

■エコノミクス甲子園とは?

テレビ東京のワールドビジネスサテライトで取り上げられていました。
正式名称は、全国高校生金融経済クイズ選手権というそうです。

高校生クイズの金融経済バージョンみたいなイメージで、高校生対象の金融、経済、投資に関する専門用語などのクイズイベントです。
出題内容は、かなり難解で、僕も分からないものが多かったです。

〔参考記事〕投資の最低条件は黒字家計であること。定期的な見直しで筋肉質な家計を作ろう!





■ 金融リテラシーの向上につながるの?

エコノミクス甲子園で高校生が頑張る姿勢は、素晴らしいと思います。
経済や金融に関心を持つキッカケにもなるのかもしれません。
もっとも、難解な経済用語を知っていても、普通の資産運用で使うことは少ないように感じます。

子どもへの投資教育は、非常に重要です。
ただ、本当に、金融リテラシーの向上につながるのか、違和感を感じるイベントも多いです。

★子ども向けの株の学校イベント
学校の授業のなかで、株式の売買を疑似取引できるイベントだそうです。
でも、単に売買するだけの内容では、株価が上がればラッキー、下がれば残念みたいな、ギャンブルを助長するような結果で終わります。

★将来の株価や為替の予想ゲーム
新聞でもやっている将来の株価や為替を当てるゲームです。
もっとも、株価や為替は、正確に予想できないものです。
実際の資産運用のなかでは、株価や為替を自分勝手に予想することは、かえって資産形成の弊害になる場合もあります。

〔参考記事〕配当金投資の5つのメリットとは?株の配当金で100万円以上もらって感じたこと!



■ 投資教育で本当に学ぶべきことは?

金融リテラシーとして、まず身につけるべきは、いたってシンプルなことだと思います。
まずは、収入の範囲内で生活する習慣は、誰にとっても必須です。
そして、先取り貯金を利用した、貯蓄習慣も重要です。

貯蓄ができるようになったら、はじめて投資にチャレンジできます。
投資の本質は、資本主義経済にあります。
資本主義は、人や企業が利益追求することで、経済全体が成長する仕組です。
この世界経済成長の果実を、インデックス積立投資などの投資手法によって得ることができます。

たとえ年間では数%でも、複利の力を利用すれば、大きな資産形成ができるものです。
難しい知識なんて必要ではないのです。
毎月コツコツ資産を積み立てる、その単純な作業を継続することが、資産運用では最も重要なことです。

注意点としては、株式には、価格変動リスクがあります。
GPIFによる年金運用の資産配分などを参考に、自分の資産に占める株式の割合を決めましょう。

また、一気に資産を増やそうとしたら、それだけ資産を失うリスクも高まるものです。
年間で数十%も確実に儲かるなんて話は、詐欺でしかありません。
シンプルだけど、基本的なルールさえ押さえておけば、お金で困ることは、ほとんどないものです。

〔参考記事〕インデックス投資をする人が絶対チェックすべきブログ7選。株価変動を気にせず、長期で積み立てよう!



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